2013年公開予定 映画「天心」


フィルムコミッション いばらきのロケ地を訪ねて

映画「天心」

岡倉天心

天心

いま、茨城で最も注目を集める映画のひとつが、北茨城にて晩年を過ごした岡倉天心をモデルにした映画・天心です。2013年、誕生150周年を迎えるのを記念し、天心の生涯を追った映画の製作が進められています。日本近代美術の父とも言うべき岡倉天心。1863年に横浜で生まれ、27歳で東京美術学校の校長に・・・。そこでは、天心と共に五浦で新しい日本画の確立に奮闘する横山大観らも学んでいました。その後天心は1898年35歳で東京美術学校を退き日本美術院を創立。しかし、西洋絵画の技術を日本画に取り入れようとする新しい試みは、世間から批判を受け、うまくいきませんでした。次いで1905年、天心は五浦(北茨城市)の別荘を改築し六角堂を建設。院の再起を賭け、横山大観・下村観山・菱田春草・木村武山ら4人の画家たちを呼び寄せました。当時は「美術院の都落ち」と揶揄されることもありましたが、4人の画家たちは天心の指導の下、優れた作品を残し、日本美術史に大きな足跡を残しました。

book of tea

天心の代表作『THE BOOK OF TEA(茶の本)』はニューヨークで出版。欧米人に日本人の精神を説きました。

ukiyoe

天心草稿『浮世絵概説』。北斎や歌麿などの浮世絵に相思の深かった天心ならではの草稿です。

若草号に乗る天心

愛馬に乗った天心。着ているのは天心が考案した東京美術学校の制服です。

六角堂再建の取り組み

六角堂

晩年・天心が茶をたて読書にふけり、瞑想するなど思索を思い巡らせる場として愛した六角堂。正式な名称は観瀾亭と言います。北茨城の観光名所でもあった六角堂ですが、残念ながら3月11日の東日本大震災で土台のみを残し流失しました。六角堂を含む近隣一帯を管理する茨城大学では、六角堂再建に向け特命教授に三輪五十二氏を任命。三輪教授指揮の下、再建へ向けて動き出しています。明治38年に岡倉天心によって設計された六角堂ですが、実は何度も改修工事を行ってきました。茨城大学では、今回の再建を機に明治38年当初の姿に戻したいと考え、茨城建築士会の協力を得ながら当時の建築技法や瓦の成分までも研究しています。

茨城大学インタビュー

六角堂再建特命教授・三輪五十二氏

六角堂再建特命教授・三輪五十二氏

震災後、海へ流された六角堂の木材や瓦を集め、使えるものは再利用しようとダイバーなどを動員し捜索しましたが、ほとんど再利用できるものはありませんでした。 そこで、瓦や木材なども当時のものを再現しようと取り組みが始まったのですが、建築方法など詳細がわからないところから当時の姿を再現することは、簡単ではありません。しかし、六角堂が復興のシンボルとして蘇り、茨城県のみならず被災地の希望の光となればと意欲を燃やしています。

東日本大震災前の六角堂
震災後の六角堂
六角堂周辺の海から引き上げられた六角堂の屋根瓦等

映画制作者インタビュー

監督・松村克弥氏

監督・松村克弥氏

映画『オールナイトロング』で鮮烈なデビューを飾り、数々のドキュメンタリーやホラー映画を手掛ける松村克弥監督。映画「天心」の製作を持ちかけられたとき、天心自体にはあまり興味がなかったのだとか。しかし、天心という人物を知るにつれ、その人間くさい人となりに次第に惹かれていき、それだけで面白いと思ったのだそうです。松村監督は「得意とするホラー映画の持つ緊張感を残しつつ、天心の人間性を描きたい」そして「被災した北茨城にプラスになるものにしたい」と語り、先行上映はできる限り茨城で行うと熱く語ってくれました。

茨城県民の身近なところで映画を公開したいという松村監督
茨城放送の番組もに出演
映画「天心」は2013年公開に向けて制作中!先行上映は北茨城を予定しています。

天心ゆかりの地を訪ねたら…

茨城県天心記念五浦美術館

岡倉天心の業績や人物像を一般に広めることを主な目的とし、日本画をメインに展示を開催しています。天心記念室は常設展示で、天心の生涯・業績などを紹介。館内には、天心と同じ気持ちで五浦の海を眺めながらのんびり読書を楽しめるフリースペースや、カフェテリアも用意されています。屋外にも展望広場などがあり、美術品鑑賞だけでなく波音とともに心安らげる美術館です。現在、東日本大震災の影響により休館中ですが11月1日に再開予定です。

茨城県天心記念五浦美術館
茨城県天心記念五浦美術館
茨城県天心記念五浦美術館
茨城県天心記念五浦美術館
茨城県天心記念五浦美術館
茨城県北茨城市大津町2083
住所 茨城県北茨城市大津町椿2083
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館、翌日休館)、
年末・年始
入館料 企画展:企画展ごとに設定
所蔵品展:一般180円
(岡倉天心記念室のみの観覧は所蔵品展の料金)
お問い合わせ TEL:0293-46-5311
ホームページ http://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp/

船頭料理天心丸

漁師が営む、新鮮な海の幸が味わえるお店です。店主自ら漁に出て仕入れてくる北茨城の海の幸!人気は大きな切り身でご飯がどこにあるのかわからないくらいの海鮮丼。マグロ・有頭エビ・アジ・ホッキ貝など10種類程度の獲れたて魚介が盛りだくさん!「みっくす天丼」は鯛や鯛の卵など天ぷらには珍しい食材や自家製の野菜などを使用。イカはまるごと一杯を揚げてしまう豪快っぷり。味も量も大満足で常連さんが多く通う人気店です。

船頭料理天心丸
船頭料理天心丸
船頭料理天心丸
船頭料理天心丸
船頭料理天心丸
茨城県北茨城市大津町五浦782
住所 茨城県北茨城市大津町五浦782
営業時間 【平日】11:30~14:30、17:30~21:00
【日・祝】11:30~19:30
定休日 月曜
お問い合わせ TEL:0293-46-7801