いばらきの郷土工芸品


いばらきの郷土工芸品

古くから脈々と受け継がれる技術の結晶。郷土工芸品とはそんな人智のDNAが形になったものです。日本人が古来より大切にしてきた、年中行事や普段の生活に密接に関る工芸品。その中でも、昭和62年に茨城県が、「茨城県郷土工芸品指定要綱」で定める、「日常で使われるもの」「製造工程の中心が熟練を要する手作業であること」「5年以上県内において製造されており、将来にわたり継続が見込まれること」「伝統的な技術に基づき、原材料も伝統的に使用されていること」「郷土の風土や暮らしを素材、または題材としており、品格を備えたもの」であることが求められます。今回はそんな茨城県に息づく伝統工芸品をはじめとした郷土工芸品を特集します。

第27回茨城県郷土工芸品展開催

第27回茨城県郷土工芸品展開催

第27回茨城県郷土工芸品展

日程 平成23年12月5日(月)~12月9日(金)
時間 10:00~16:00
場所 茨城県庁舎2階県民ホール

茨城県の風土が育んだ郷土工芸品。日本人の生活の中で欠かせない必需品から、ゆとりやくつろぎを生んでくれる道具まで・・・。県内各地の生産者が集い、一堂にこれを展示するイベントです。当日は展示・販売はもちろん、製作実演や体験教室なども開催されます。また、新作品の発表や出展者協賛による抽選会なども開催!同時開催として、いばらきのお菓子展や物産展も開催予定です。45品目64業者が集い、この茨城県郷土工芸品展を盛り上げます!!

第27回茨城県郷土工芸品展出展者に聞く

米粒人形 岡崎ゆき子さん

米粒ひと粒ひと粒に描く芸術!発祥の地・茨城で受け継ぐ人

常陸太田市の高橋都山氏が昭和20年代に考案した民芸品・米粒人形。江戸時代に水戸光圀公が建立した久昌寺の僧侶が、米粒に念仏を書いて参拝者に配った事にヒントを受け考案されました。そんな考案者の高橋氏に23歳で弟子入りしたのが、茨城県郷土工芸品の指定を受ける岡崎ゆき子さんです。米ひと粒に15本もの線を引くという人間離れした技術は集中力と長年の経験を要します。その技は、米粒を選別する作業からはじまり、水彩の絵の具を狐の毛の筆にとり米粒の上に置いていくところまで。一時たりとも油断はできません。直径5mmの米粒の上ですが、岡崎さんの絵は女性らしい柔和なタッチが特徴です。特に黄門様の顔は、師である高橋氏に褒められた特別なもの。今回の茨城県郷土工芸品展では、そんな岡崎さんが米粒に作画する様子を鑑賞することもできます。目玉商品である米粒ドコモダケも見逃さないでください。

岡崎ゆき子さん
台紙に貼り付けた米粒に丁寧に描いていきます。色とりどりの絵の具を使って描きます。

台紙に貼り付けた米粒に丁寧に描いていきます。色とりどりの絵の具を使って描きます。

米粒人形を製作するうちに書も学ぶようになった岡崎さん。米粒人形と書をセットにした作品も!

米粒人形を製作するうちに書も学ぶようになった岡崎さん。米粒人形と書をセットにした作品も!

筆よりもずっと小さい米粒に絵を描くには、狐の毛を使った筆を使うのは最も良いとか。

筆よりもずっと小さい米粒に絵を描くには、狐の毛を使った筆を使うのは最も良いとか。

茨城県郷土工芸品展 出展者 桂の雛人形

「古いものも正しければ常に新しい!」祖父の教えを守る手作り雛人形

全国的に見ても珍しくなった手作りの雛人形。職人が手作りで、人形一体一体に命を吹き込むその作業は、途方もなく地道で繊細なものです。水戸・水府雛作りを修行した祖父・小佐畑喜士氏が金糸などを用い、絢爛豪華な雛人形を作り始めたのがこの桂の雛人形のルーツだったといいます。そんな先代の技を引き継ぎ、これかも後世に残したいと思う桂の雛人形を確立したのが現主人の孝雄さんでした。古典的な紋様の成り立ちを祖父の技術取り入れ、「四十八茶百鼠」と表現される、日本伝統の色彩美を大切にした配色を重視しています。もちろん、現代の住環境に合うようにと、まだ2人飾りが少なかったころから積極的にこれを製作。洋間にあってもインテリア感覚で飾れる雛人形作りを心がけています。また、茨城の地で作られる雛人形であることを大切に思う小佐畑さん。中には、生地に結城紬を使った雛人形や、西ノ内和紙を用いた人形もあると言います。

小佐畑孝雄さん
結城紬を衣装にした珍しい雛人形。全ての人形の生地にこだわり模様の美しさにこだわります。

結城紬を衣装にした珍しい雛人形。全ての人形の生地にこだわり模様の美しさにこだわります。

2人飾りは桂の雛人形の真骨頂!大量生産ができない代わりに丁寧に一体一体作ります。

2人飾りは桂の雛人形の真骨頂!大量生産ができない代わりに丁寧に一体一体作ります。

落ち着いたジャズの流れるお店は城里町にあります。展覧会のみならずお店にもお立ち寄り下さい。

落ち着いたジャズの流れるお店は城里町にあります。展覧会のみならずお店にもお立ち寄り下さい。

茨城県郷土工芸品展 出展者一覧

笠間焼

笠間焼

結城地方の桐下駄

結城地方の桐下駄

結城桐箪笥

結城桐箪笥

水戸やなかの桶

水戸やなかの桶

総和竹絵画

総和竹絵画

総和竹絵画

総和竹絵画

浮世絵手摺木版画

浮世絵手摺木版画

米粒人形

米粒人形

大穂のほうき

大穂のほうき

結城まゆ工芸

結城まゆ工芸

霞ヶ浦帆引き船模型

霞ヶ浦帆引き船模型

本場結城紬

本場結城紬

五浦天心焼

五浦天心焼

つくばね焼

つくばね焼

水海道染色村きぬの染

水海道染色村きぬの染

常陸獅子

常陸獅子

真壁石燈籠

真壁石燈籠

淡水真珠

淡水真珠

工芸品特集