日 程 令和4年7月1日(金)〜7月3日(日)
時 間 9:00〜17:00
場 所 弘道館正庁 二の間
「先春梅記」拓本は、これまで個人で所蔵されていましたが、令和3年11月に茨城県(弘道館事務所)に寄贈されました。
拓本は斉昭をはじめ歴代藩主の梅への思いを示す貴重ものであり、斉昭が藩主就任前から梅を大切にし、偕楽園と弘道館に数多くの梅を植樹したことにつながるものとしても歴史的価値があるものです。
寄贈された当初の拓本は、修復と軸装を行い、今回令和4年の偕楽園開園180年記念行事に合わせて一般に初公開いたします。
また、種梅記(種梅記碑は弘道館鹿島神社脇に建っています。)拓本も同時公開いたします。

先春梅記拓本
先春梅記(せんしゅんばいき)について
水戸藩6代藩主徳川治保(徳川斉昭の祖父・文公)が、寛政3年(1791)正月に水戸藩重臣 岡崎蘇衛門の屋敷で見事な梅花を観て詩を吟じました。
文政11年(1828)に、当時のこの屋敷の当主であった藩士児玉匡忠が、この事績を後世に伝えたいと、斉昭(藩主就任の前年)に記文を依頼し、斉昭が記した「先春梅記」を石碑に刻み、屋敷(黒羽根町(現 水戸市宮町3丁目))の梅樹のそばに建立しました。
「先春梅記」の石碑は大正7年(1918)の水戸の大火で梅樹とともに焼失しており、この拓本は当時の姿をうかがい知ることの出来る貴重な資料です。
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