いばらきの手仕事に触れる旅 SPOT4〜6

水戸市/笠間市
いばらきの手仕事に触れる旅
Spot 04
手打百藝 泰然
13:00
茨城県笠間市下市毛229-1
TEL:0296-73-5008
 笠間エリアで昼食をとるなら、笠間稲荷近くにある古民家をリノベーションしたそば店「泰然」に足を運んでみてはいかがでしょう。ここは、長野で修業をした店主が2011年に開業した店。そばはすべて十割そばで、地元の常陸秋そばと長野の信濃一号を使った三種のそば「発芽そば」「更科そば」「田舎そば」を、地元笠間や益子で製作したオリジナルの器で提供しています。とくに、そばの実を発芽させた「発芽そば」は独特の旨味と食感で人気。地場の野菜を使ったサクサクの天ぷらも評判です。そばを待つ間は、店主と交流のある地元の陶芸作家の作品が展示されるミニギャラリーコーナーや、美しい日本の古布を使った数々のインテリアが目を楽しませてくれます。
そばはすべて十割そば。オリジナルの器で供される
Spot 05
森の石窯パン屋さん
14:30
茨城県笠間市笠間2286-1
TEL: 0296-74-0888
 パン党の方には、笠間芸術の森公園近くの「森の石窯パン屋さん」がお勧めです。店主ご自慢の「元気な」自家製酵母(笠間で有機栽培を行うKAMOSの果物からつくった天然酵母)がおいしさの秘密で、とくに食パンやバゲット、クロワッサンは、焼き上がり時間に合わせてお客さんが列をつくるほどの人気。そのほか菓子パンや総菜パンの種類も豊富で、中には通常の3倍以上もあんを詰め込んだ「あんこたっぷりあんぱん」や、旨味と辛さを極めた「極辛カレーパン」なども。また、店主が全国を歩いて研究開発したソフトクリームも評判で、「贅沢ミルク」と、季節ごとに変わる「こだわりコーヒー」や「栗」「梨」など常時2種類の味が楽しめます。2020年9月からは、店舗外で「mori-pan grill 244」というパテにこだわったハンバーガーショップもオープンしています(店名の「244」には、店主が長年敬愛する歌手・長渕剛さんへの熱いオマージュが込められているそうですよ)。
  • 季節によってさまざまな味が楽しめる「濃厚ミルクソフトクリーム」
  • 「244バーガー」は、金〜月曜のみの限定販売
  • 大きな石窯がシンボリックな建物
Spot 06
須藤本家
15:30
茨城県笠間市小原2125
TEL:0296-77-0152
 旅の最後は、JR友部駅から2キロほどの城跡にある、日本最古級の酒蔵へ。創業はなんと平安時代にまで遡り、現代の当主・須藤源右衛門氏は55代目に当たることから、酒蔵が歩んできた時間の流れに圧倒されます。手入れの行き届いた庭の周囲には、その歴史を見守ってきたであろう巨大な欅の木々が生い茂り、まるで神社の境内のような趣です。この杜の蔵と親しまれる山里で四季の移ろいを感受しながら、須藤本家では、敷地内から湧き出る井戸水と半径5km以内の新米のみを使い、現在は省略されることの多い「生酛」(きもと)という伝統的な製法を踏襲して純米大吟醸酒を醸しています。
自然の尊厳を大切にし、その摂理に合った日本酒造りの本流を基調にした酒づくりを続けながら、現当主の須藤氏はその豊富な知見を活かして国際的な活動も積極的に行っており、須藤本家の酒は、世界的なワインの鑑評会などで受賞を果たしたり、G7サミットで総理官邸の賓客用に採用されたりしています。
酒造見学(要予約・試飲込み・有料)では、ガラス越しに中の製造ラインの一部を見ることができるほか、蔵の歴史や製造法などについての詳しい説明を聞きながら、銘柄ごとの味わいを堪能することができます。
    試飲の様子。この日は第55代当主の須藤源右衛門氏に解説していただいた
  • 庭の木々が季節ごとに異なる表情を見せる
  • 酒の味に合わせたグラスでテイスティング
  • 左端は「雪の舞」。右三種はいずれも「郷乃譽」で、左から「ひやおろし」「生酛純米大吟醸酒」「黒金」。