oyado report

東京からたった1時間ちょっと。四季折々、海と山と湖の恵みを満喫できる茨城へ、小旅行に出かけませんか?
旅の拠点にぴったりの素敵なお宿と、1泊2日で楽しむモデルプラン。観光いばらき編集部が実際に宿泊して、皆さんにご案内します♪
日帰りじゃ遊びたりない。おいしいものもいっぱい食べたい。ゆったり羽を休めたい。そんな「特別」や「おもてなし」、「くつろぎ」を約束してくれる、いばらきのお宿。わたしたちが自信を持ってお勧めします。

今回の旅の舞台は、茨城県つくば市。世界をリードする最先端科学技術が集結する研究学園都市でありながら、セントラルエリアから郊外へ30分もドライブすれば穏やかな農村地帯という両面を内包しています。「つくば」という名前にもあるとおり、シンボル的存在の筑波山が今回の旅の目的地!
旅の拠点となるお宿は、筑波山ホテル青木屋です。
古来、万葉集にも詠まれたという美しい山から見下ろす景色。そして、こんこんと湧き出ずる筑波山温泉の湯で癒されながら、時間を忘れてゆったりと過ごせるお宿です。
TXつくば駅・つくばセンターから約30分。窓から見える景観を眺めながらのドライブも楽しみです。

筑波山神社へ参拝

古くから和歌にも詠まれた名峰・筑波山。男体山と女体山、ふたつの峰から成る優美な姿は万葉の世からわたしたちを変わらず見下ろしています。今回の目的地、青木屋は筑波山神社のすぐ目の前。チェックインの前に、神社へ参拝です!筑波山はその山自体が御神体。男神のイザナギノミコト、女神のイザナミノミコトという二柱の夫婦神を祀っています。そのいわれから、縁結びや夫婦和合にご利益があるとも♪境内にも数々の見どころがあるのでゆっくり散策を。参道沿いの「御神橋」は、徳川家光公により寄進され綱吉公が改修したのだとか。年に二度の御座替祭と、2月の年越祭の時のみ一般参拝者も渡れるそうです。立派な楼門は「随神門」という名前で、こちらも家光公の寄進で建てられました(現在は再建されたものです)。男体山、女体山それぞれの山頂に本殿が置かれているので、そちらへも登拝してみたいです!

参道から、石段を少し登ったところに拝殿があります。

こちらが御神橋。普段は渡ることが出来ません。

周辺にはお土産屋が軒を連ねています。神田屋オススメ「ふくれ七味」♪

PM3:00

さあ、本日の宿にチェックイン。エントランスを入ると、正面に絶景がお出迎え!ロビーの南側は一面ガラス張りになっているので、眼下に広がる関東平野を見下ろすことが出来ます。建物の前に視界を遮るものがないので、180度パノラマの眺望を楽しめるのが青木屋の魅力♪ソファに座って外を眺めながらゆったりとくつろいでいるお客さんの姿もありました。さっそくカウンターでチェックインの手続きを済ませると「時間帯によってもまた違った風景を見ることが出来るので、朝昼晩それぞれの眺望をゆっくりとお楽しみくださいね」とスタッフさん。期待に胸躍らせながらお部屋のキーを受け取りました。今回は、絶景三昧の贅沢旅になりそうです!

入って右手のカウンターでチェックインの手続き。

館内には、スタッフさん手作りの案内チラシが♪

滞在中ずっとこの絶景を見ていられるなんて最高です!

本日のお部屋へ移動 PM3:30

今回宿泊したのは、昨年リニューアルしたばかりの6階「時待ちフロア」の特別室。青木屋の中でもとっておきのお部屋です!和室と洋室二間続きのゆとりあるお部屋に、露天風呂まで付いているのはこの一室だけ。もちろん、南側は一面ガラス張りになっていて、窓の外には絶景が♪部屋に足を踏み入れた瞬間、感動して思わず窓に駆け寄ってしまいました。室内は上質ながらあまり派手に飾り立てられておらず、シンプルでナチュラルな印象。年配のご夫婦から家族連れ、若い方とどんな人でも安らげそうです。さっそくバルコニーに出て、澄み切った風を全身に吸い込みながら絶景鑑賞。昼から夕景へ時間が流れていくにつれ、青空から紫へ移り変わっていく空の色と、徐々に灯が点っていく街並み。何もせずにこうして過ごしているだけでも癒される、最高に贅沢な時間を過ごせる場所です。

洋間にゆったりふかふかベッド。心地よく眠れそう!

洋間にゆったりふかふかベッド。心地よく眠れそう!

絶景と温泉をひとり占めできる露天風呂付きです♪

ソファでお茶を頂きながら、ひと息つきましょう。

温泉を堪能 PM4:30

筑波山は温泉郷でもあります。もちろん、ここ青木屋にも温泉が引かれており、7階に展望大浴場「銀河の湯」と展望露天風呂「雲上の湯」が備えられています。どちらからも素晴らしい景色を見ることが出来ますが、やっぱり露天風呂がオススメ♪「雲上の湯」という名前の通り、まるで空に浮いているかのような最高の気分を味わわせてくれます。もちろん明るい昼間も爽快ですが、ちょうど日が落ちる頃を見計らって入ると、何とも幻想的な光景を体験することが出来ます!空気が澄んだ冬の時期には、遠く富士山やスカイツリーを目にすることも出来るとか。ぜひ、朝昼晩と何度も入りたくなりました。ちなみに筑波山温泉はアルカリ性単純泉の泉質で、身体を温めてくれるだけでなく美肌や疲労回復にも◎です。お部屋の露天風呂にも、同じ温泉が引かれています!

温泉でほかほかにぬくもって、旅の疲れを癒しましょう!

浴場は24時まで、朝は5時半からとたっぷり楽しめます。

お部屋の温泉はゆったり浸かっていられる温度です♪

夕食 PM6:00

地元、筑波の旬を感じられる青木屋の食事。米どころとして名高い筑波山ろくの「北条米」や筑波地鶏をはじめ、地場産の滋味深い山の恵みを中心に味わわせてくれます。案内された食事会場・和ダイニングの席につくと、奥のショーキッチンで腕をふるう板前さんの姿が見えました♪箸袋には、筑波山名物の「ガマの油売り口上」が書かれていて、思わずにっこり。ウキウキ気分で食べ始めると、揚げたての天ぷらが運ばれてきました!アツアツでサックサクの食感がたまりません。炊き合わせや松茸の土瓶蒸し、和牛ステーキも柔らかで絶品です。贅沢な品々はどれも丁寧な仕事で作られていて、くどさのない味でどんどん箸が進みます。そして、美味しい食事のお供にはやっぱり地酒♪冬は、茨城県名物のあんこう鍋が登場するそうなので、それもぜひ味わってみたいです!

そのときそのときの旬の食材を活かした和の御前です。

天ぷらの揚がる音と香りがさらに食欲を盛り立てます!

地元の純米生酒と一緒に頂きました♪

夜景とお風呂 PM8:00

お腹いっぱい、最高の気分でお部屋に戻ってみると……窓の外にはキラキラと美しい夜景が!室内の電気を消したまま、ついついうっとりと見入ってしまう素晴らしい眺望です♪上階の展望露天風呂からの眺めはもちろんのこと、お部屋備え付けの露天からもぜひ堪能したいところ。見上げれば星降る夜空、見下ろせば学園都市、そして関東平野のきらめく明かり。夜の露天風呂は、まるで星の海を泳いでいるような心地良さを味わえるこれまた至福の時間です。身体の芯までほかほかに温まったら、ふかふかのベッドでおやすみなさい♪

朝も絶景 AM6:30

このお宿に宿泊したなら、早起きして朝もやから刻一刻と変化していく景色を楽しむのがオススメです。温泉のおかげで疲れもスッキリ!爽やかな心地で目を覚まし、電動ブラインドのスイッチをON。すると、窓の外にはたなびく白雲が見えました。残念ながらこの日は小雨がパラつくあいにくのお天気…ですが、これもまた一興。目覚めのコーヒーを優雅に頂いたら、朝からまたお風呂を楽しんじゃいました♪絶景と温泉三昧、最高の過ごし方です!朝ごはんまでは少し余裕があったので、宿の外へお散歩に。早朝の筑波山神社はいっそう清々しい空気が感じられ、背筋もシャキッと伸びる気分です。旅の二日目もたくさん楽しめますようにと参拝したら、宿へ戻りましょう。

まるで絵画のような景色。一日、一時たりとも同じ景色はありません。

「銀河の湯」からももちろん素敵な景色を楽しめます♪

早朝の参道は、昼間とはまた違う静けさ漂う雰囲気。

朝食 AM8:00

朝ごはんは、夕食と同じ広間で頂きます。焼き魚、生野菜、卵焼きに納豆と、これぞ理想の朝定食!昨日もその美味しさを堪能した筑波北条米をお茶碗に大盛りでいただきます♪北条米は、JAつくば市が誇る産地限定のコシヒカリ。つくばねの清らかな名水と、ミネラル豊富な土壌など、この風土が育くんだお米です。炊き立てツヤツヤのご飯をひと口かみ締めれば、甘みが強く、粘りと弾力がしっかりと感じられます。お米が美味しいとおかずがいらない、という言葉もありますが、わたしは逆に食欲が増してもりもり食べたくなっちゃう派です!卵焼きは、奥のショーキッチンで板前さんが手すがら焼き上げた作りたて。ジューシーでとっても美味しかったです。

温泉旅館の朝食といえばやっぱり和定食ですね!

職人技が光る卵焼き、ふわふわジュワッで美味でした♪

早起き朝活したのでペコペコのお腹が満たされました。

お土産&チェックアウト AM10:00

名残惜しくもチェックアウトの時間が迫ってきました。ロビー階に降りたら、チェックアウト手続きの前に売店で旅のお土産を購入です。エレベータの中に貼られていたスタッフさん手描きの「かえる新聞」でチェックしていた青木屋のお土産ベスト3は、「つくば印籠焼」、「水戸の梅」、「ゆずの香きのこ」。パッケージに印刷された筑波山の写真が目を引く印籠焼は、ふわふわの皮の中にこしあんが入ったひと口サイズのお菓子です。そして、筑波山といえばやっぱり「ガマ」!可愛いカエルのグッズもたくさん並んでいました。筑波山でしか買えない幻のバウムクーヘンとして人気を誇る「御神木」も販売しています。レジに立っていたのはチラシの製作者の矢口さん!地元が大好きで、手描きのイラストマップを作って配布したり、イラスト展も開催しているとか。

青木屋オススメお土産セレクションはこちら♪

矢口さんの手描きイラストはファンが多数いらっしゃいます!

日常から解き放たれる素敵な時間を過ごせました。

旬の旅ガールおすすめ!周辺観光SPOT
筑波山ケーブルカー

登山初心者でも登りやすいと言われる筑波山。男体山と女体山、二つの峰それぞれの山頂付近までケーブルカーとロープウェイが結ばれているのもその理由です!今回の旅では、筑波山神社の拝殿横に位置する「宮脇駅」からケーブルカーに乗り、男体山の「筑波山頂駅」まで行ってみました。全長約1.6キロ、急勾配をどんどん登っていきます。筑波の森をかき分けるように進み、時にはトンネルを潜ったりとまるでアドベンチャー気分♪車窓風景は四季折々に楽しむことができ、秋は美しい紅葉に染まる景観を見ることが出来ます。筑波山頂駅のある御幸ヶ原には、絶景を楽しめるコマ展望台が!他にも茶屋が立ち並んでいるので、ゆっくりと見て回ってください。御幸ヶ原からは、男体山山頂と女体山山頂双方ともに約15分の道のりで行けちゃいます!

茨城県つくば市筑波1・筑波山神社横(宮脇駅) 通常20分間隔で運行、始発および終発については筑波観光鉄道ホームページで確認 029-866-0611

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筑波山ケーブルカーは赤い車体の「もみじ」と緑の「わかば」二台が運行中!

御幸ヶ原に軒を連ねるお茶屋さん。登山客をやさしく癒してくれます。

幸雲亭で筑波山名物「つくばうどん」を!つくばの頭文字にちなんだ具材がIN♪

 

フォレストアドベンチャーつくば

筑波山梅林の近くで体験できる、大人気のアウトドアアクティビティ!自然の木を利用して作られた、アスレチックのようなアトラクションをクリアしていきます。綱渡りやぐらぐら揺れる丸太橋、ターザンロープなどなど全部で56もの難関が待ち受けます。つくばに用意されているのは、小学4年生or身長140センチ以上から体験できる「アドベンチャーコース」4つと、身長110センチから楽しめる「キャノピーコース」2つ。コースは樹の上に作られていて、一番高いところだと地上約12メートルもの高さが!おまけにここは山の上…つくば市街が眼下に広がる見晴らしの良さ、そしてスリルは満点です♪落ちたりしないの!?と不安に思うかもしれませんが、はじめに安全器具を身に付けてスタッフさんからしっかりと講習を受けてからスタートするので大丈夫。インナーマッスルも鍛えられます♪

茨城県つくば市沼田1688 9:00〜17:00(11〜2月は16:00まで、7・8月は18:00まで) 木曜日(祝日や学校休業時期は営業)、その他天候などにより休業有 090-4755-7800 事前にホームページ、または電話にて予約が必要です

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不安定な足場にはじめはドキドキですが、ルールを守れば心配なし!

フォレストアドベンチャーつくばのスタッフさん。気さくにサポートしてくれます♪

受付は観光案内所も兼ねる「筑波山おもてなし館」で。休憩もできます。

 

松屋製麺所
松屋製麺所でお土産

自然豊か、風光明媚な筑波山はお土産物の宝庫。そんな中で、他ではちょっと味わえないお土産が買えると聞いてやってきたのがここ、松屋製麺所です。場所は筑波山の麓、関東鉄道バスの営業所がある「筑波山口」のすぐ近く。大正時代の古い商店をリノベーションした店内には、入って左手に物販購入レジが。その奥では、ガラス越しにお母さんたちが製麺しているところを見ることが出来ます。国産小麦と水、塩、そしてかんすいというシンプルな材料だけを利用した手打ち式麺はもっちり、ツルツル。オリジナルのスープも一緒に購入することができ、お家で美味しいラーメンを味わうことが出来ます。「どんな味なの?」と気になったら、店内右の試食スペースで実際に食べてみることもできます!家族に、友人に、仲間に。ラーメン激戦区・つくばの美味なる一杯をお裾分け♪

茨城県つくば市沼田300 7:00〜18:00(試食スペースは材料切れ次第終了) 水曜日 029-896-5298

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2食入りのセットはちょっとしたお土産にもぴったりです!

スープは醤油、塩、味噌の三種。麺には地元産小麦「ユメシホウ」も使用!

試食スペースは材料がなくなり次第終了。1杯500円〜です。

 

常陸牛料理 筑波山ひたち野
常陸牛料理 筑波山ひたち野

筑波山で食事を楽しむなら、ぜひともオススメしたいのがココひたち野!ちょうど女体山・風返峠の交差点にお店を構えています。いまや茨城を代表するブランド肉・常陸牛が看板ですが、実はひたち野は常陸牛の黎明期からずっと支え続け、魅力の発信に尽力してきた名店!つまり常陸牛のプロフェッショナルです。車を停めれば、目の前には豪奢なたたずまいがどんと現れます。この建物は、奥飛騨白川郷の古民家3軒を移築した「合掌造り」。奥にはつくばの街並みを一望する眺めも楽しめます。そんな最高のロケーションで食べる、とっておきの常陸牛料理!今回頂いたのは、常陸牛囲炉裏焼ロースのセット。肉厚にカットされたロースステーキを炭火で炙って、口に運べば思わず笑みがこぼれる美味しさ♪常陸牛の風味を存分に楽しめる肉質、美味しさを引き立たせる調味料、そして炭火の香ばしさ。最上のひとときです。

茨城県つくば市臼井2103-5筑波山風返峠 10:30〜20:30(17:00以降は要予約) 年中無休 029-866-1221 紅葉時期ほか、繁忙期は予約しての来店がオススメ

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まずはシンプルに塩胡椒がオススメ!自家製タレ、ワサビも美味です♪

店主の鬼沢さん。茨城が誇る常陸牛の美味しさ、ぜひひたち野で味わって下さい!

合掌造りの大きな店構えは圧巻。店内の趣きある雰囲気も◎です。

筑波山ホテル青木屋

〒300-4352 茨城県つくば市筑波753-1
TEL 029-866-0311

  • チェックイン 15:00
  • チェックアウト 10:00
  • 宿泊プラン一例(露天風呂付き特別和洋室、二名利用、二食付、平日)/ 34,020円(1名あたり)
  • 施設備考 大浴場有/露天風呂有/駐車場70台収容可/宴会場/禁煙室有/送迎有/ルームサービス有/会議室/夜食コーナー/カラオケ
  • 予約 公式ホームページから予約
いばらき観光マイスターS級 古宇田友和さん

当館の自慢はなんと言ってもロビー、露天風呂から関東平野が一望できる眺めの良さです。また、地下1,800メートルから湧出する筑波山温泉は「美肌の湯」としても好評です。日帰り入浴も承っており、日中は登山を楽しんでお立ち寄りいただく方も多数いらっしゃいます。秋の紅葉、冬の夜景・星空、春の梅、初夏の新緑と四季を通して楽しめる筑波山にぜひ遊びにいらして下さい!

古宇田友和さん

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