東京から約1時間半ほど。四季折々、海と山と湖の恵みを満喫できる茨城へ、小旅行に出かけませんか?
旅の拠点にぴったりの素敵なお宿と、1泊2日で楽しむモデルプラン。観光いばらき編集部が実際に宿泊して、皆さんにご案内します♪
日帰りじゃ遊びたりない。おいしいものもいっぱい食べたい。ゆったり羽を休めたい。そんな「特別」や「おもてなし」、「くつろぎ」を約束してくれる、いばらきのお宿。わたしたちが自信を持ってお勧めします。
今回の旅の舞台は、茨城県神栖市&鹿嶋市。茨城県下最大の工業港湾・鹿島港と鹿島臨海工業地帯を有し、由緒正しき歴史を刻む鹿島神宮に護られてきた場所。日本プロサッカーチームの名門・鹿島アントラーズのお膝元でもあります。
旅のお宿は、鹿島セントラルホテルです。
ビジネスユースから観光拠点まで、幅広いニーズに対応している県下屈指の施設。天皇・皇后両陛下もご宿泊されたことのあるハイグレードランクでありながら、女性ひとりでも気軽に宿泊できるプランニングも兼ね揃えています。今回は、上質なおもてなしで癒されるとっておきホテルステイを体験してきました。
都内から神栖・鹿嶋エリアへのアクセスは高速バスがとっても便利です。JR東京駅八重洲南口の高速バスターミナルを出発して、約1時間半ほどで鹿島セントラルホテルへ到着!高速バスの主要乗降所となっているので、迷うことなくスムーズに訪れることができます。吹き抜けになっていて開放感のあるエントランスを抜けて早速フロントへ向かい、チェックイン手続きへ。フロントスタッフの皆さんはにこやかかつスマートに対応してくれ、ホテルの格式と上質さを感じます。建物は本館と新館から成っており、館内には複数のショップモールを併設。すぐ隣には天然温泉の日帰り入浴施設もあるので、ワンストップで便利なステイが約束されているのも嬉しいポイントです♪
エレベータを登り、12階へ。本日のお部屋は、新館エクセレントフロアーのシングルルームです。通常のお部屋とはちょっと違う、ワンランク上のフロアーなのだそう♪シングルルームというと、必要最低限の機能を詰め込んだ利便性重視のつくりを想像しますがこのお部屋はゆとりある、まさにくつろぎの空間。ひとりでゆったり、羽根を伸ばすには最適です!通常のお部屋と異なるところは、デュベスタイルを採用した寝具。室内にはナノイー空気清浄機が完備されているのもポイント高し♪さらに、女性にとっては必需品のアメニティセットも上質なものを用意してくれているので、手ぶらで来ても大丈夫ですね。窓の外には神栖市街から鹿島港エリアまでをぐるりと一望。夜には、日本屈指と言われる工場夜景も楽しめます!
お部屋に荷物を置いたら、エレベーターで階下へ戻ることに。さっき、エントランスで気になっていたティーラウンジでコーヒーを飲みながらひと息つきたいと思います。吹き抜けのフロアのちょうど中央に位置する「ティーラウンジ クレール」では、ホテル専属のパティシエ手作りのスイーツと美味しいコーヒーを頂けるそう。スイーツのラインナップは、入り口横のケースをチェック♪その季節のオススメ5種に加えて、鹿島セントラルホテル名物の自家製ヨーグルトからチョイス。どれも美味しそうで迷いましたが、わたしが選んだのはホワイト・フレイズです。テーブルに運ばれてきたケーキを見てびっくり!大きなイチゴは茨城県行方市産なのだとか。他にも、栗やメロンなどなど時期によっていばらきの素材を使ったスイーツを提案しています。
優雅にティータイムを楽しんだら、広い館内をちょっと散策。地元にゆかりのある絵画や彫刻に、あちこちで出会うことができます。まずはチェックインの時に気になっていた、大きな絵画。ホテル新館のオープン時に描いてもらったというこの作品は、奥田コウドウ氏による、鹿島港の風景です。幻想的な大判の絵画を近くで覗き込んでみると……たくさんのドットで描かれていてびっくり!素敵な絵に見入っていると、「二階にも素晴らしい作品があるので、ぜひ足を運んでみてください」とスタッフさん。新館二階へ上がったわたしを迎えてくれたのは、笠間に暮らした陶芸家であり人間国宝の松井康成氏の陶板画!!松井氏といえば練上手と言われる技法が特徴的ですが、中でも陶板画は珍しいのでは。鹿島セントラルホテルを訪れたなら、必見です。
温泉が大好きなわたし。チェックインの時に、隣に温泉があると聞いてから入ってみたくてうずうずしていたんです♪というわけで、夕食の前に温泉でぬくもっちゃいましょう!本館を挟んで、新館の反対側に位置する「鹿島セントラルホテル天然温泉美人の湯 ゆの華」は、地元で人気の日帰り入浴施設。嬉しいことに、ホテル宿泊者は特別料金で利用することができるんです。受付でタオルを受け取り、いざ女湯へ。浴槽のお湯は、紅茶みたいな赤褐色をしているのでホテルの客室備え付けのタオルは持ち込みNGです。源泉かけ流しの贅沢なこのお湯は、肌をすべすべにする成分のメタケイ酸を多く含むのだとか。ほっこり温まりながら美肌も叶うなんて!ついつい長湯しちゃいそうです。
鹿島セントラルホテルでは、朝食つきの一泊一食プランをベースにお好みに合わせて併設レストランでの夕食を組み合わせることが可能。フレンチコースの「レストラン プラネート」、本格中国料理の「桃鹿楼」、日本料理の「槙」。そして、ホテルから約30分離れた潮来市に置く別邸・古民家レストラン「峴山亭」でのお食事プランと多彩です。今回わたしが選んだのは、日本料理・槙での会席コースです。献立内容は月替わりで、その時々の素材を存分に生かしたお料理がずらり。もちろん、海山の県産食材を取り入れた美食を提案してくれます。前菜から甘味に至るまで、どれも繊細で丁寧。一品一品運ばれてくるたびに、思わず頬が緩んでしまいます。目で楽しみ、舌で味わう茨城の旬。11月~3月は、いばらき名物のあんこう鍋もオススメです!
大満足の夕食を終えて、エレベーターで上階へ。このまま部屋に戻るにはまだ早い……もうちょっと旅先での夜を楽しみたいわたしは、エクセレントフロアを通り過ぎて15階まで登ってみることに。高層階から夜景を見下ろしながら、お酒を楽しめるスカイラウンジ プラネートが目的地です。窓際に座って景色を堪能しながら飲むもよし、カウンターに座ってバーテンダーと会話を楽しみながら飲むもよし♪ワイン、シャンパン、ウィスキーにリキュール、焼酎に日本酒……と豊富すぎて選べないわたしは「女性にオススメの一杯はありますか?」と聞いてみることに。すると、「ぜひオススメしたいドリンクがあります」と出してくれたのは、いばらきの美酒・百年梅酒を使ったスウィートなオリジナルカクテル!夜景と共に旅の夜を彩ってくれました。
ベッドでぐっすり快眠、最高の目覚めです!身支度を整えたら、1階のカジュアルレストラン セピアへ。鹿島セントラルホテルの朝食は、ここでブッフェスタイルで頂きます。老若男女、日本国内はもちろん各国から利用者も多いからこそ、和洋バラエティ豊かな品揃え。ご飯も、白米だけでなくお粥や十五穀米があり嬉しい限りです♪サラダには、神栖市特産のピーマンを使ったフレンチドレッシングを合わせて。そしてもちろん、ホテルメイドヨーグルトもたっぷりと頂きましょう!このヨーグルト、気に入っちゃったので旅の「おみや」に決定です♪
鹿島セントラルホテルの便利なところは、館内施設の充実度。特に、お土産の充実ぶりに驚きます!正面のガラスケースには、すっかりお気に入りのホテルメイドヨーグルトをはじめ、パティシエ特製のスイーツ、ドレッシングやジャムとホテルオリジナル商品がラインナップ。行方市産のエシャレットを使った「なめがたエシャレット和風ドレッシング」は、サラダだけでなくパスタやお肉など色々な料理にアレンジできる万能さで好評なのだそう♪もちろん、神栖・鹿嶋エリアのお土産も充実。神栖市のPRキャラクター「カミスココくん」は近年人気急上昇!オリジナルグッズも取り揃えています。話題の「スイートカクテルペッパー」や、神栖特産の水産加工品などなど…。いばらき土産の代表格・干しいもも充実しています!
お土産をたんまり買い込んで、チェックアウトカウンターへ。スムーズに手続きをしたら、名残惜しくも旅の出立です。ここから東京行きの高速バスに飛び乗れば、昼すぎには都内へ戻れるスピード感。週末のショートトリップにはうってつけの場所なんです♪時間に余裕があるのなら、ちょっと足を伸ばして「東国三社参り」なんていかが?鹿島神宮と香取神宮、そして息栖神社の三社をめぐり参拝することです。何百年も昔から尊ばれていたこの三社のうち、息栖神社はホテルからすぐ近く。江戸時代から数多の人が足を運んだ神聖な場所で、パワーチャージしてから帰ろうかな♪
鹿島神宮
常陸国一之宮。武道、そして建国の神として由緒ある武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を主祭神としてお祀りしています。その創建は紀元前660年にまでさかのぼり、東国随一の歴史と言われ古来から現代まで篤い信仰を集めてきました。また、日本各地にある「鹿島神社」の総本社でもあります。表参道から入り拝殿へ参拝したら、ぜひ奥参道まで足を伸ばして広い境内を散策してみましょう。鹿島鎮守の杜に満ちる凛とした空気を吸い込めば、背筋がしゃんと伸びてすっきりした気持ちになれるはず。境内には、要石や御手洗池、鹿園などなど見どころがたくさんあります。
茨城県鹿嶋市宮中2306-1 0299-82-1209
息栖神社
鹿島セントラルホテルから車で約10分、徒歩でも行ける距離に佇む息栖神社。実はここは鹿島神宮、香取神宮とともに「東国三社」のひとつに数えられ、大昔から数多の信仰者が参拝する場所なのです。東国三社参りは、特に江戸時代に大流行したのだとか!こちらに来たら拝殿だけでなく、道路を挟んで反対側の常陸利根川に面した大鳥居の元にある、ふたつの井戸にも足を運んでみてください。この井戸は「忍潮井」(おしおい)という名前で、日本三霊泉のひとつと言われています。このあたりは海に近く海水と淡水が混じった汽水域なのですが、その中で海水を押しのけ真水を湧出している稀有な泉。交通守護や、縁結びにご利益があるとも言われています。
茨城県神栖市息栖2882 0299-92-2300 ※社務所が閉まっている日もありますので、ご祈祷や御守、御朱印授与を希望される方は事前にお問い合わせください
港公園
神栖・鹿嶋の臨海エリアには、新日鐵住金鹿島製鉄所をはじめとしてたくさんの大規模プラント施設が建ち並んでいます。この鹿島臨海工業地帯の中心となる鹿島港に面した港公園は、神栖エリア随一の絶景スポット!緑ゆたかな風景を見ながら、そびえたつ高さ52メートルの展望塔を目指します♪カウンターでチケットを購入して、エレベータに乗り込みいざ上階へ!最上階まで登れば、眼下には鹿島港湾と左右を取り囲むように建つ数多のコンビナート。港を行き交う船を眺めながら、ここでしか出会えない大パノラマの風景を楽しむことができます!
茨城県神栖市東深芝10 午前8時30分~午後5時 毎月第一水曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~31日 0299-92-5155 大人 200円 小人 100円
鹿島セントラルホテル
〒314-0144 茨城県神栖市大野原4-7-11
TEL 0299-95-5511
- チェックイン 15:00
- チェックアウト 11:00
- 施設備考 駐車場375台収容可(無料)/宴会場/レストラン/ティーラウンジ/バー/会議室/結婚式場/売店有/高速バス発着
- 予約 公式ホームページより予約可
代表取締役社長 塙秀雄さん
地域の特産物を取り入れ、地域が元気になれるような商品づくりを積極的に進めております。茨城と神栖の良さをご堪能ください。快適な施設とおもてなしの心でお待ちしております。