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ホテル山水

東京からたった2時間。四季折々、海と山と湖の恵みを満喫できる茨城へ、小旅行に出かけませんか?
旅の拠点にぴったりの素敵なお宿と、1泊2日で楽しむモデルプラン。観光いばらき編集部が実際に宿泊して、皆さんにご案内します♪
日帰りじゃ遊びたりない。おいしいものもいっぱい食べたい。ゆったり羽をのばしたい。そんな「特別」や「おもてなし」、「くつろぎ」を約束してくれる、いばらきのお宿。わたしたちが自信を持ってお勧めします。

今回の旅の舞台は、茨城県古河市。本県の最西端に位置し、栃木県・埼玉県と隣接する県境の街です。かつては関東足利氏の本拠地として、また江戸時代には譜代大名の城下町として。さらに日光街道の宿場町としても栄え、徳川将軍が日光東照宮へ参拝する折には古河へ宿泊するのが恒例でした。古河の街中にはそんな歴史が今でも息づいています。
旅のお宿は、ホテル山水です。
茨城県唯一のJR東北本線の駅・古河駅から徒歩10分圏内。街の中でも城下町の風情をいっとう色濃く残した閑静な場所にあるお宿。観光拠点として、ビジネスユースとして、便利さと心地よさを兼ね揃えています。

JR線で東京駅から約70分と、都内からのアクセス良好な古河市。車で来るなら、2017年に開通したばかりの圏央道・境古河インターチェンジが便利です。さっそく到着したホテル山水は、その歴史を紐解いてみると昭和22年に割烹旅館として開業して以来70年の歴史を持つお宿。玄関では季節のお花がお出迎え。芳しい梅の香りに頬を綻ばせながらロビーに足を踏み入れると、正面には季節の飾りつけと緑いっぱいの中庭が。四季を感じさせてくれるのが嬉しいですね♪実はここホテル山水は、茨城県内のホテル・旅館の女将が集う「いばらき女将の会」現会長を務める高橋采子女将のお宿。スタッフの皆さんの気配りはもちろんのこと、温かいおもてなしにあふれています。

フロントの後ろに飾ってある書「山水」。こちらは書家の先生に書いてもらったそう。

山水のテーマモチーフは「折り鶴」。館内のあちこちにあしらわれています。

「街の見どころ案内所」の看板が。ホテル山水の周辺には、見どころが多数!

ホテル山水の客室は、本館・別館合わせて全75室。本日宿泊するのは、本館のツインルームです。建物をリニューアルして30年経っているそうですが、すみずみまで綺麗に手入れされており、エレベーターも今年新しくしたばかりなのだとか。お部屋に入室すれば、必要充分な機能を有したお部屋の中にもやはり山水らしい「おもてなし」がありました♪ふかふかのベッドの上には、かわいらしい折り鶴が羽を休めています。壁に目を向けると、素敵な書が飾ってありました。折り鶴も書も、ロビーをはじめ館内のあちらこちらに配されていますね。訪れた宿泊客の心をふっと和ませてくれる、ささやかなあしらい。荷物を置いてひと息ついたら、窓の外に見える古河宿の街なみを歩きに行ってみることにしましょう!

心を込めてお部屋を準備してくれたスタッフさんの気遣い。

なんだかほっこり懐かしい気持ちになりました♪

お部屋の壁の書。ロビーにあったものと同じ落款印が押されているような…

PM4:00

実は古河の歴史はとっても深く、古河公方や大名様の暮らした古河城の城下町や、日光街道宿場町として栄えてきた要所なんです。そんな歴史を感じられる建物や風景も残っており、風情ある街並みは「小京都」としても承認されているのだとか!実はホテル山水が建つのは「杉並通り」と呼ばれ、古河市内でも特に風情のある街並みに出会える場所として知られています。ホテルの玄関を出て正面に見える土塀。まるで江戸時代にタイムスリップしたみたいな旧武家屋敷の壁が続いています♪ロケ地にも使われているのだとか。路地を歩いていくと、周囲にはお寺や神社があったり、古い建物があったり。気軽な距離でぐるりと歩いてまわれる寺社めぐり「古河七福神めぐり」にチャレンジするのも楽しそうです!

約10分歩けば、JR古河駅西口に到着!

古河駅には市の観光案内所も置かれているので、情報収集にうってつけ。

風情ある石畳の道を歩いていたら、こんなマンホールを発見♪

PM6:00

古河の街をゆっくり散策してホテルに戻ってきたら、いい具合にお腹ペコペコです♪本日の夕食は、ホテル館内の「れすとらん杉並」でいただきます。山水はもともと、割烹旅館として始まった歴史を持つお宿。ホテル山水としてリニューアルした今も料理へのこだわりは変わりません。せっかくの旅行ですから、美味しいものを贅沢に食べようとお願いしたのが月替わりの本格懐石御膳。先付からデザートまで全10品、どれも板前さんが腕を尽くして作る逸品です。ローズポークのローストなど、地元食材も盛り込んでいます♪古河の地酒とも合いそう!天ぷらと一緒に「こちらに付けてお召し上がり下さい」と添えられたピンク色のお塩は、「いばらき女将の会」のメンバーが開発したオリジナルの梅塩だそうです。お土産としても販売していて、「揚げ物はもちろん、サラダやお肉にもよく合いますよ」と女将さんにオススメしてもらいました。また、れすとらん杉並では「せいろめし」も人気。かれこれ40年以上も続く名物メニューです!他にも古河市のご当地グルメ「七福カレーめん」も食べられます♪

その月ごとに献立が変わる懐石。こちらは一例です。

いくらと焼き鮭、きのこたっぷりのせいろめしは1,300円。

いばらき女将の会は、プライベートブランドのお土産開発も行っています!

PM8:00

美味に舌鼓を打ち、心地よくお腹も満たされたところで自室へ…の前に、館内を少し散策。ロビーや客室、そして夕食会場にも飾られている素敵な書画が気になったので女将さんに聞いてみると「実はほとんどが私の書いたものなんですよ」とのこと!額に入れて飾られているものだけでなく、レストランでは陶板に彫られていたり、ランプシェードにも大変身。「趣味と実益を兼ねて楽しんでいます」と話す女将さん、書道の他にも華道や茶道もたしなんでいるそうで、ロビーやお食事会場のお花は女将さんやスタッフさんが生けています。日本の伝統芸能を大切に継承していきたい、とお話してくれた高橋女将。歴史が息づく街で、素敵な和の心を教えてもらいました。

旅館創業70年を迎える山水。今年、女将さんがしたためたのは「飛翔」!

見た目だけでなく、書いてある文字もまた素敵です。

ほぼ全ての客室に、それぞれ異なる女将さんの書が。

AM8:00

おはようございます!よく眠れたおかげですっきり、心地よい目覚めです。朝食は、夕食会場とおなじ「れすとらん杉並」で。和食か洋食か、好きなほうをチョイスできます♪わたしは、昨晩いただいた懐石がとっても美味しかったので迷わず「和食」を選びました。焼き魚に小鉢、そしてやっぱり納豆が欠かせません!お出汁が効いたお味噌汁もわたし好みです。窓の外には、昨日歩いた旧武家屋敷通り。古河にはまだまだ素敵な場所がありそうです。旅行2日目の観光プランを練りながら、美味しく朝ごはんをいただきました♪

朝寝坊しても大丈夫!朝食はゆっくり9時まで食べられます。

洋食派の方にはこちら。さっくりトーストと目玉焼き♪

フリードリンクも用意されています。わたしはホットコーヒーでしゃっきり!

AM10:00

朝食を食べ終わって、チェックアウト手続き前にロビーで小休止。ロビーから見える中庭は、かつてこのビルにリニューアルする前からずっとここにあるのだとか。女将さんいわく「以前はもっと広さのあるお庭で、お茶会なども開催していたんですよ」という、山水ゆかりの庭園です。春の梅、初夏のアジサイ、冬には椿などなど。四季折々のお花が咲き、鳥もやってきて宿泊客を迎えてくれます♪時を経て変わらない部分も残しつつ、時代のニーズの変化に合わせて柔軟に対応していくホテル山水。観光でも、ビジネスでも、どんなシーンでも、おもてなしの心で安らぎのひと時を過ごせるお宿です!

二階へ上がる階段の吹き抜けにも、折り鶴のシャンデリアが!

フォトジェニックな場所発見!これからスタッフさんが生けるお花です♪

中庭には、樹齢150年を超えるクスノキも立っています。

旬の旅ガールおすすめ!周辺観光SPOT
古河公方公園 (古河総合公園)

四季折々に咲く花々と、水辺の景観を楽しめる、古河の憩いの公園。ユネスコの「文化景観の保護と管理に関するメリナ・メルクーリ国際賞」を受賞した公園としても知られています。広々とした園内には、たくさんの花桃が植栽されており例年春に「古河桃まつり」が開催!2018年も3月20日から4月5日まで開催されます。一面、鮮やかなピンク色に色づく風景はまさに「桃源郷」!ぜひ、カメラを持ってお出かけしたいフォトジェニックな光景を見ることができます。また、管理棟近くの「民家園」にもぜひ足を運んでみて。県内から移築された古民家はそれぞれ国の重要文化財、県の文化財に指定されています。テレビドラマの撮影にも使用されたそう!

茨城県古河市鴻巣399-1 9:00~17:00 (管理棟・駐車場・野外ステージ) 0280-47-1129 入園料無料 (桃まつり開催期間中の駐車場は有料)

メリナ・メルクーリ国際賞受賞。桃まつりには例年、県内外から多くの方が訪れます!

民家園は9:00~17:00までの公開です。皆さんもよく知っているあの作品にも登場!

公園内にはこのエリア名物の「さしま茶」の茶畑が。初夏の頃には茶摘み体験も開催。

「古河桃まつり」情報はこちらもチェック!

 

篆刻美術館

14世紀ごろに中国ではじまり、江戸時代に日本へと伝えられた「篆刻(てんこく)」。主に篆書を石、または木などに刻し、紙に押したものを鑑賞するものです。ここは日本で初めての篆刻専門の美術館!古河市出身の篆刻家・生井子華(いくいしか)氏の作品展示をはじめとした作品を見ることができます。現代の字とは異なる古文字は、味があって素敵♪一刀一刀手で刻するからこその表現も篆刻の魅力です。近くの美術館学習室では、自分で篆刻印づくりにチャレンジできる篆刻体験も行っているので、旅の思い出にぜひ!また、大正9年に建てられた石蔵を改修したという石蔵も見どころ。国の登録有形文化財にもなっており、古河の歴史を感じられる場所のひとつです。

茨城県古河市中央町2-4-18 9:00~17:00 (入館は16:30まで) 祝日の翌日、毎月第4金曜日、年末年始ほか 0280-22-5611 篆刻体験は要予約(0280-21-1141まで)。有料。休室日などご不明な点は気軽にお問い合わせを。

3階建ての石蔵を改装して平成3年3月に開館。

印章(篆刻印)と一緒に、紙に押したものを鑑賞。印材の違いも見てみてください。

近隣は、石畳が続くなど街並みも素敵。近くには古河街角美術館や永井路子氏の旧宅も。

 

道の駅まくらがの里こが

埼玉から茨城を経て栃木を貫く大動脈・新国道4号線沿いに位置する道の駅まくらがの里こが。広々と構える建物は、いつでも多くのユーザーでにぎわっています!人気の理由のひとつが、古河近郊農家の新鮮な野菜がずらりとならぶ直売コーナー。売り場面積もとっても広く、定番から変わり種野菜まで種類も豊富に揃います。作り手の顔が見える顔写真付き名札もポイント!生産者指名買いも多く、人気の品は売り切れ必至です。古河をはじめ県内の特産品を取り入れているフードコートでお食事もオススメ♪常陸大宮市産の「奥久慈ポーク」をたっぷり使った奥久慈ポーク丼は味よしボリュームよしで人気です。カフェペーカリーで行列ができる人気パン「こしひかり玄米ロール」は買えたらラッキー♪な名物パン!是非ゲットしてくださいね。

茨城県古河市大和田2623 9:00〜20:00、フードコート 平日10:30〜17:30L.O(軽食のみ19:30L.O)、土日祝10:30〜19:30L.O
その他、施設により異なります
無休 0280-23-2661

奥久慈ポーク丼は990円。ボリューム満点、ジューシーなお肉とご飯の相性抜群です!

こしひかり玄米ロールは250円!レジで注文する古河野菜たっぷりサンドもオススメ♪

地元生産者・ターボファームのにんじん。糖度の高いにんじんを使ったドレッシングも。

 

青木酒造

古河市で唯一、現在まで残る酒蔵です。江戸時代、天保2年(1831年)に創業、現在の社長で7代目を数える老舗。近年、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)という世界最大級の酒類品評会のSAKE部門・純米吟醸酒のカテゴリーで最高位の賞を受賞。さらにあまり実績のなかった茨城県産米と県産酵母を使ったお酒での受賞ということで全国、さらに世界からも一躍注目を浴びました。受賞したのは、「御慶事・純米吟醸 ひたち錦」です。青木酒造では茨城県産のお米を使った酒造りにこだわっており、地場産米で醸す酒の豊富さは県内有数!しっかりコク味を感じた後は、喉を潤しながらすっきりと抜けていく…まさに晴れやかな気分になれる美味しいお酒です!蔵見学は要予約、古河を訪れたならぜひ事前に問い合わせの上で足を運んでみてください♪

茨城県古河市本町2-15-11 8:30~17:00 日曜日、祝祭日 0280-32-5678

蔵見学で酒造りに触れたあとは、試飲(有料)でぜひ味わってみてください!

専務の青木知佐さん。蔵の皆さんのお人柄も晴れ晴れとして素敵です!

ホテル山水でも青木酒造のお酒を味わうことができます。夕食のお供に♪

 

ホテル山水

〒306-0033 茨城県古河市中央町1-8-32
TEL 0280-22-0226

  • チェックイン 15:00
  • チェックアウト 10:00
  • 施設備考 駐車場50台収容可(無料)/宴会場/レストラン/ティーラウンジ/会議室有
  • 予約 公式ホームページより予約可
女将 高橋采子さん

昭和22年に割烹旅館山水としてスタートして以来70年、ホテル山水にリニューアルして30年を迎えることが出来ました。春の古河桃まつり、夏には古河花火大会、さらに冬には古河名物の提灯竿もみまつり、古河の七福神めぐりといったお祭りはもちろんのこと。市内には数々の名所・名跡がございます。古河に足をお運びくださった皆さまに古河の魅力を体感して頂けるよう、心づくしのおもてなしをさせて頂きます。和室のリニューアルも行い、内装などグレードアップ致しました。ご宿泊、お食事、ぜひ皆さまのお越しをお待ちしております。

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