石岡市常陸風土記の丘
- 石岡市染谷1646
- 常陸風土記の丘は、古くから常陸国の政治・文化の中心として栄えてきた石岡市にある歴史体験のできる余暇活用施設。敷地内には、石岡市の古代家屋を復元した広場や、古代の鹿の子史跡を復元した公園があります。
入り口の長屋門の旧所有者は江戸時代に造り酒屋を営んでいた豪商で、間口16間の門には主要材にケヤキや松丸太の良材が使用され、本物ならではの風格が感じられます。園内中央の金山池には「金龍橋」と呼ばれる木製橋が架けられ、夏季には縄文時代の蓮の種子を奇跡的に開花させた古代蓮「大賀ハス」が花を咲かせます。
敷地内に建つ会津民家は、江戸時代に福島県南会津郡にあった名主の家を移築復元したもの。山間の豪雪地帯の民家は茅屋根で、馬屋と土間、板の間、ぬれ縁があり、全体で58坪の広さ。土間にはかまど、板の間にはいろりが設けられ、土壁と太い柱や梁が時代を感じさせます。会津民家の周囲には石垣と石段があり、カーブを描く石畳の道の近くには現代の建築物の姿はありません。裏側には草地と畑があり、民家とセットしての撮影も可能です。
施設のシンボルでもある日本一の巨大獅子頭は、台座からの高さ14m・幅10m・奥行き10mのビッグスケール。古代屋敷復元広場では、約4000年前の集落跡「宮平遺跡」から発見された住居跡をモデルに再現した縄文時代の住居や、約2300年前の弥生時代の住居が復元展示されています。また、茅や麦わらで厚くおおった草葺き大屋根の鎌倉時代の民家、現存する最も古い民家をモデルに建築した平安時代の民家など、中世の民家が立ち並ぶ村のような一角もあります。
鹿の子史跡公園には長屋と思われる建物が復元されています。二戸とも屋根は寄棟造り茅葺きで、壁は土塗り壁、床は土間床。武具や鉄製品の仕上げ作業の工房と考えられます。
倉庫として使われていたと考えられる建物は、屋根は切妻造り割板(わりいた)葺き、壁は堅羽目板(かたはめいたかべ)で、床は土間床になっています。広々とした屋内には、独特の雰囲気が漂います。
官庁街ブロックの管理棟であったと考えられる建物もあり、屋根は寄棟造り茅葺き、壁は茅壁、床は土間床です。
独立した掘立柱(ほったてばしら)が床を支えた高床式倉庫の屋根は切妻造り厚板流れ葺きで、厚板の接ぎ目に目板が打たれています。
公園の広場へと通じる階段は、樹木の植込みを中心に左右対称の石段となっています。
古い建物
自然風景
スポーツ&レジャー施設
~に見える場所
谷口家住宅
- 桜川市大字桜井(旧真壁町)
- 真壁町で製糸業を営んできた商家の店鋪と住宅。広い敷地の中に明治33年に建築された店鋪、江戸末期の北袖蔵、明治末期の南袖蔵・門が残っている。敷地前の道はゆるやかに曲がる坂道で、彼方に筑波山が見える。映画「HAZAN」はこの通りで、NHK金曜時代劇「逃亡」では敷地内で撮影が行われた。
古い建物
町並み・風景
~に見える場所
関根家住宅(右)・中村家住宅(左)
- 桜川市真壁(旧真壁町)
- 江戸時代、明治時代の商家が続く町並み。関根家は、店鋪・主屋ともに明治8年の建築。中村家は主屋、乾蔵、文庫蔵、薬医門、築地塀が明治時代に建築された。真壁町新宿通りにある。
古い建物
町並み・風景
~に見える場所
潮田家住宅
- 桜川市真壁 (旧真壁町)
- 元呉服問屋だった潮田家の建物。明治43年に建築された見世蔵、明治45年に建築された袖蔵、明治30年以前に建築された脇蔵、明治初期建築の別荘が残されている。真壁町御陣屋通りにある。
古い建物
町並み・風景
~に見える場所
飯塚通り
- 桜川市飯塚(旧真壁町)
- 真壁町は、江戸時代から明治・大正にかけて、この地方の文化・産業の中心地として栄えた。当時隆盛を誇った商人たちが建てた見世蔵・土蔵・門などが、いまなお歴史ある町割りとともに息づいている。飯塚通りには、江戸末期から明治初期にかけて建築された長屋門や住宅が残されている。
古い建物
町並み・風景
鷹見泉石記念館
- 古河市中央町
- 古河藩が藩士たちのために用意した武家屋敷の一つで、蘭学にいそしんだ鷹見泉石が晩年を送った家。寛永10年(1633)に古河城主土井利勝が古河城の櫓をつくった時の残り材を使って建てたと伝わっています。
敷地面積約345坪、建築面積約44坪。屋根は茅葺き、壁は小舞。座敷と門、門の前の通りが映画「伊能忠敬 子午線の夢」のロケ地となりました。
凛とした雰囲気の座敷は柱が細く、当時の武家屋敷の特徴があらわれています。映画「伊能忠敬 子午線の夢」では、江戸天文方の役宅という設定で使用されました。
武家屋敷の象徴としての姿を残す長屋門も同作の撮影に使用され、風情のある坂道になっている記念館と古河歴史博物館の間の通りでは秋の風景の撮影が行われました。
古い建物
町並み・風景
~に見える場所
ワープステーション江戸
- つくばみらい市大字南太田 (旧 伊奈町)
- 広大な12,000坪の敷地に、情緒あふれる二つのゾーンを形成。一つは、江戸城大手門、武家屋敷、長屋門、見付などからなる「江戸城ゾーン」。もう一つは、日本橋を中心とした大店商店街、町家、廻船問屋などを配した「江戸の町ゾーン」。風景、外観、建築様式に至るまで、時代考証をもとに再現してあり、これから主流となるハイビジョン撮影にも十分に対応可能です。都心から約1時間の位置にあることも大きなメリット。移動時間を大幅に短縮し、撮影日を有効に使うことができます。
江戸の裏道は、江戸時代の商店街「大店街」の裏道を再現。江戸時代の粋人が住む家が並ぶ路地を設定しています。NHK金曜時代劇「御宿かわせみ」の家の入り口として使用されました。
大店街は、江戸時代の代表的景観。向かい側も同じような大店が並び、大通りはまさに江戸の目抜き通り。大橋も加えた景観は、当時の日本橋界隈のようです。日本橋は、京都太秦の撮影所の橋よりも完成度が高いです。橋の上で出会うシーンや江戸の往来の撮影に使用されています。
廻船問屋は、江戸の大堀端や港に立ち並ぶ、豪商たちの蔵と船着場を再現。NHK金曜時代劇「御宿かわせみ」では、船から荷を降ろすシーンを撮影しました。
見附は、武家屋敷と町家との境付近。赤坂見附を想定しています。高麗門、見付櫓(見張り門)があります。360度カメラを回しても、現代物が映らないのが特色です。
江戸城大手門は、徳川家康が江戸に築いた城の外観をイメージしています。奥に櫓門、正面中央に大手門を配し、堅固な築地塀が延々と南北の櫓につながります。当時はまだ、外周に石垣の構築はなく土塁でした。大手門は弘前城の門を、櫓は彦根城・天秤櫓、熊本城・宇土櫓を参考にしています。実物の約70%のスケールで建造。門の前の広々とした空間は、合戦シーンや大名行列にも使用されています。NHK大河ドラマ「利家とまつ」では馬に乗り、門から出て来るシーンを撮影しました。
薬師門は、医者など身分の高い人物の住まいにつくられた門。武家屋敷は、室町時代から桃山時代の大名の屋敷を表現しました。当時は瓦葺きの建物はまだ少なく、武家屋敷も板葺きや桧皮葺きの屋根が主流。主殿造にあたる様式建物で、武家屋敷以外にも寺としても使用できます。妻戸・舞良戸など、様々な種類の扉がセットされているのも特徴です。武家屋敷の庭で、映画「座頭市」の御前試合のシーンを撮影しました。
長屋門と呼ばれる江戸時代の武家屋敷の一部を表現。裏側は、実際にはこのような構造はありませんでしたが、江戸城内の守衛の番所の一部をイメージしています。表裏、二つの表情をもつ建物です。
町家街は、江戸時代初期の頃の商いを営む江戸町人の家並みを表現。瓦屋根は少なく、板葺きや杉皮葺きの屋根が多く見られました。このたたずまいには、安土桃山時代の「楽市楽座」の面影も残ります。上下に開く板戸がそのまま商品陳列棚になる「バッタリ」と呼ばれる建具もその特徴の一つです。町なかの様子の撮影によく使用されます。
江戸時代の堺の町のイメージで、NHK大河ドラマ「利家とまつ」の撮影用につくられたオープンセット。NHK大河ドラマ「武蔵」では、戦国時代の京の町の設定で撮影が行われました。NHK金曜時代劇「ゆうれい貸します」で、花火を上げたのもこのオープンセットです。
ワープステーション裏の林は、時代劇で峠として使用されています。坂道になっている山道で、街道を上り下りするシーンが撮影できます。道が鋪装されてなく、自然林がそのまま残り、林のなかには分かれ道もあります。NHK大河ドラマ「武蔵」では、峠の茶屋のシーンを撮影しました。テレビ朝日「爆竜戦隊アバレンジャー」の戦闘シーンの撮影も、この林のなかで行われました。
古い建物
町並み・風景
~に見える場所