oyado report

東京からたった2時間。四季折々、海と山と湖の恵みを満喫できる茨城へ、小旅行に出かけませんか?
旅の拠点にぴったりの素敵なお宿と、1泊2日で楽しむモデルプラン。
観光いばらき編集部が実際に宿泊して、皆さんにご案内します♪
日帰りじゃ遊びたりない。おいしいものもいっぱい食べたい。ゆったり羽を休めたい。
そんな「特別」や「おもてなし」、「くつろぎ」を約束してくれる、いばらきのお宿。
わたしたちが自信を持ってお勧めします。

今回の旅の舞台は、ひたちなか市。JR常磐線を北上すると、水戸からひと駅の距離です。春のネモフィラや夏の音楽フェスを中心に数多くの人が足を運ぶ「国営ひたち海浜公園」、また関東有数の観光市場「那珂湊おさかな市場」など、人気の観光スポットが多数!その反面、太平洋に面した海側には大型貨物船が往来する港湾区域が広がり、平野部には日立製作所の工場が建ち並ぶ工業都市でもある、広いまちです。
旅のお宿は、浜田館です。
夏は海水浴客で大変にぎわう、阿字ヶ浦海水浴場のすぐ目の前。青い海と白い砂浜を目の前に、ゆったりとくつろぐ悠々自適な旅。港町ならではの新鮮な魚もおたのしみ。五感が喜ぶ、ぜいたくな時間がここにあります。

都内からひたちなか市へのアクセスは、JR常磐線が便利です。特急ひたちに乗って、1時間ちょっとでJR勝田駅に到着!本日のお宿、浜田館がある阿字ヶ浦方面にはローカル線「ひたちなか海浜鉄道湊線」を使います。チェックインは午後3時からなので、その前に目の前の海で遊びましょう♪ここ阿字ヶ浦海水浴場は、約1.4kmという広い距離に渡って美しい弧を描いているビーチ。思いっきり遊んだら、砂を落として水着から着替えて宿に戻りましょう。浜田館では、海水浴期間中は宿泊者向けに館外温水シャワー設備も用意しています。チェックイン前の14時から利用可♪

最寄りのJR駅は勝田!車なら、常陸那珂港I.Cが便利です。

平成30年度の阿字ヶ浦海水浴場監視期間は7/14〜8/19予定です。

浜田館の入り口には、足ふき用タオルも用意されていました♪

フロントで名前を伝えると、ロビーのテーブルへ案内されます。チェックイン手続きと一緒に「どうぞ」と女将さんがお茶を出してくれました♪館内や利用の説明を聞きながら、美味しいお茶でホッとひと息つけば…気持ちがほぐれていくのを感じます。浜田館では、こうした細やかな心遣いが随所にめぐらされています。2014年に全面リニューアルした館内は階段以外の段差がない、フルフラット。館内は全て禁煙です。大きな窓から陽が差し込む明るい空間、木を活かしたぬくもりある雰囲気も居心地がよくって素敵!ゆったり羽を伸ばせそうです。

ロビーの椅子に腰を落ち着けて、チェックイン手続き。

ルームキーについているのは、宿の建材を使ったキーホルダー。

お茶にうれしい甘味!ひたちなか名産のお芋を使ったお菓子を出してくれます。

PM3:30

ロビーで靴を脱いでスリッパへ履き替えたら、お部屋へ。浜田館は1階・2階合わせて7室の小さなお宿。「濱」「風」「月」…と漢字1文字で名づけられた7室は、それぞれ間取りや個性が異なるコンセプティブなお部屋です。今回、わたしが泊まったお部屋は二階のデラックス和洋室「空」。海を臨むテラス付きの6畳の和室と、洋室ベッドの寝室部が繋がっているひろびろとした空間です。そしてこのお部屋には嬉しいポイントがもうひとつ。なんとお風呂が海側に配置されているので海を見ながらバスタイムを楽しめちゃいます♪

畳にすわると、ちょうど窓の向こうの海と同じ高さに目線が来るよう設計。

阿字ヶ浦海岸を眺められるバスルーム♪朝入浴がオススメです!

2階には、共用のテラススペースがあります。景色にうっとり。

お部屋でまったり、読書をしたり景色を眺めたり。時間に追われることなく、好きなことだけして過ごすのもたまにはいいものです。思う存分ゆっくり過ごしているうちに、夕食の準備が出来たみたい。1階のロビー奥にあるお食事会場へ向かうと、目の前に広がる海に思わずわあっと歓声を上げてしまいました♪「この部屋に入ったときに驚いてもらえるよう、ロビーからはあえてこの景色が見えないようにしているんです」と、宿泊者に嬉しいサプライズも織り込んだ設計に脱帽。そして浜田館といえば、この食事を目当てに宿泊するという人も多いのだとか。地元・那珂湊漁港で揚がった新鮮な魚介をはじめ、地物の素材をふんだんに使った料理を味わうことが出来る内容です。実は浜田館は、那珂湊エリアに数ある中でも数件しかない、那珂湊漁港のセリに参加できる旅館。ご主人は、セリがある日は毎朝港へ行き、宿で出す魚を競り落としてきているのです。だからお造りなどの内容はその日により変わります。この日は運よく、今シーズン初のノドグロが!ぷりっぷりのお刺身の美味しさは感動モノです。また、ご主人が洋食の修行経験もあるので「常陸牛自家製ローストビーフ」や「平爪蟹と地野菜のビスク風スープ」といった品も。スープは最後にご飯を投入すればリゾットにもなっちゃいます♪料理に合うワインや、地ビール、地酒のラインナップもこだわり。女将さんに聞いて、オススメの一杯と一緒に食事を楽しみました。

海側が一面ガラス張りの食事会場。刻一刻と変化する夕景も素敵です。

那珂湊漁業協同組合の仲買人資格を有する浜田館。鮮度には自信アリ!

競り落とした魚を荷台に積み込んで、宿に戻ったら仕込み開始です。

この日の戦利品はヒラメ、ホウボウ、マコガレイにノドグロ、ヤリイカなど

お造りはこれで2人前!高級魚と名高いノドグロは炙り+お塩で頂きました♪

白身魚のソテーがどーんと乗ったスープ。一滴も残したくないくらい美味!

PM9:00

ごちそうさまでした!美味しい食事にお腹も気持ちも満たされて、お部屋へ戻ると外はすっかり夜の世界。夜のお風呂は一階の大浴場へ向かうことにしました。あったかいお湯につかり、足を伸ばしてホッとひと息。浜田館で過ごした一日目の余韻に浸りながらリラックスタイムです。出来ることならもう一日、もう数日過ごしたい!思わず滞在時間を延ばしたくなる居心地の良さ。明日のチェックアウトの時に、次の予約を取って帰ろうかと悩みます…。

大浴場からも海を見ることが出来ます。もちろん女湯には目隠しあり。

段差のない、バリアフリーの館内は二世代〜三世代旅行にもぴったりです。

ロビーと大浴場の前には、旅行雑誌や地元誌が。スタッフお手製の観光案内も♪

AM7:00

おはようございます!爽やかな気分で目覚め、テラスから景色を眺めていたらなんだか外へ出たくなり海へ。早朝、ひと気がまだ少ない海辺はまた違った情緒ある雰囲気です。まっさらな浜辺に足跡を残しながら歩いて行くと、銅像を発見。阿字ヶ浦海水浴場の開発に大きな功を残した、黒沢忠次さんという人物です。ちなみに、この風光明媚な景色はかつて「東洋のナポリ」とも呼ばれたのだとか。実はこう名付けたのは、浜田館のご主人のおじいさんなのだそう!!確かに魅力的な場所です♪今日もひと泳ぎしてから帰ろうかな?

黒沢忠次さんの銅像。阿字ヶ浦海水浴場ははじめ「前浜テント村」と名づけられたそう。

フォトジェニックな写真も撮れそうです。

釣り客も多い阿字ヶ浦。泳ぐのもいいけど、釣りもいいかも!?

AM8:00

散策からお宿へ戻ると、良い匂いが…。ちょうど朝ごはんの時間です♪食堂へ入って席につくと、美味しそうなおかずが次々と運ばれてきました。昨日の晩ごはん同様、お魚の美味しいこと!さんまのみりん干しは「地元の漁師さんも通う、人気のお店の手づくり干物なんですよ」とご主人。昨日セリで仕入れてきたイカのお刺身も並んでいます。もちろん、野菜もとびっきりに美味しい!中でもインパクト大の品が「鹿島灘ハマグリの酒蒸し」。蓋が閉まらないほどの大粒です。身だけでなく、旨味の染み出た汁まで残さず頂きます。あれもこれも美味しいものだらけで、至福の朝食です。

とっておきの景色を見ながら食べるごはん。目も舌も楽しませてくれます。

朝からお刺身や酒蒸しを食べるなんて、贅沢!

ふっくらした身と絶妙な味付け。同市平磯の「大喜や」さんの干物です。

AM8:45

朝食後のドリンクも、浜田館のおたのしみです。朝食の最後の品が運ばれてきたタイミングで「食後のお飲み物をどうぞ」とドリンクメニューが卓上に。コーヒー、エスプレッソ、カプチーノにカフェラテ、紅茶etc…と書かれたメニューの中からわたしがチョイスしたのはカフェラテ。すると、厨房の手前のカウンターにご主人が立って、エスプレッソマシンを操作し始めました。実はご主人はひたちなか市内にあるコーヒーの名店「サザコーヒー」で勤めていたことがあり、コーヒーメニューにもこだわりが。可愛いラテアートもおまかせあれ!

コーヒーは一杯一杯ドリップで落としてくれます。豆もその時期のオススメを。

カフェラテやミルクには、フレーバーシロップの追加も可能です♪

ラテアートは女性や子どもにも大好評。美味しいドリンクで食後も至福です。

AM8:45

出来ればもっと長居したいのですが、残念ながらチェックアウトの時間。フロントへキーを返却しつつ「次の予約をしたいのですが…」と切り出せば、ご主人はにっこり。同じようにチェックアウトの際に次回の予約をしていく人が多いのだとか。今回のお部屋も良かったのですが、他のお部屋も気になるので次は「月」に泊まってみようと思います♪冬にはあんこう鍋も食べられると聞いて、それも気になる!定期的に、羽を伸ばしに来たい素敵なお宿を見つけました。

フロントにはロクシタンのハンドクリーム。「ご自由にどうぞ」と嬉しい気遣い。

お気に入りのお部屋を「指名」するお客さんが多いそうです。

浜田館の宿泊は2名〜。家族、友人、大切な人ととっておきの滞在を♪

旬の旅ガールおすすめ!周辺観光SPOT
国営ひたち海浜公園

浜田館からは車で10分弱の距離!春はネモフィラの絶景が大人気の「みはらしの丘」では、夏から秋にはコキアを楽しむことができます。夏に見られる、緑色のモコモコっとした可愛らしいコキアもフォトジェニック♪ヒマワリやジニアといった夏の花、「プレジャーガーデン」の水遊び広場も人気です。園内散策の途中には、海浜口近くの「グラスハウス」で休憩がオススメ。ガラス張りになっている室内からは海を眺めることができ、日差しを逃れて涼むには最適です。併設のSea Side Cafeで飲み物や軽食も。

茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4 9:30〜17:00 ※季節により変動あり 火曜日(祝日の場合はその直後の平日)、12月31日、1月1日、2月の第1火曜日からその週の金曜日まで
※その他、季節により変動あり
大人450円、シルバー210円、中学生以下無料 029-265-9001 駐車料金:普通車520円、二輪車260円

見た目も涼やかなグラスハウス。西口からならシーサイドトレイン利用がオススメ。

カフェではコーヒーやスイーツ、ドライカレーやナポリタンなどを食べられます。

意外な穴場!?ゆったり過ごせる素敵な場所です。冬はアイスチューリップも楽しめます。

 

酒列磯前神社

浜田館からすぐ!徒歩でも行ける距離にある「酒列磯前神社」は、西暦856年に創建された歴史深い神社です。一の鳥居から拝殿へ向かう参道の両側には、どことなく神秘的な古木が生い茂る樹叢(県天然記念物)を見る事ができます。主祭神の少彦名命(すくなひこなのみこと)は、医薬の祖神、転じて酒造りや温泉にも縁のある神様と言われています。健康長寿を祈願するにはもってこいの神社♪また、宝くじ当選祈願のパワースポットとしても知られ、高額当選者から寄贈された海亀の石像も境内で見られます。

茨城県ひたちなか市磯崎町4607番地2 授与所 8:00〜16:00頃 029-265-8220

旅先では、その地域の神社を訪れ参拝するのもオススメです。

「可愛い!」と人気を集めている招き猫のおみくじ。白のほか、金もあります。

ひたちなか市阿字ヶ浦エリアの由緒正しい神社。健康御守も人気です。

 

那珂湊おさかな市場

茨城はもちろん、関東エリアを代表する観光市場!年間なんと約100万人もの集客があり、年間を通して人気です。那珂湊漁港で水揚げされたばかりの魚介をお値打ち価格で購入したり、寿司や海鮮丼などなど新鮮な海鮮を使った美味しい料理を味わうことができたりと誰でもいつでも楽しめます。夏は牡蠣にウニ、伊勢えびにも出会えるかも♪ひたちなかを訪れたなら、ぜひ足を運んでみてください。

茨城県ひたちなか市湊本町19-8 各店による 各店による 駐車料金:普通車100円/4時間 029-263-6779(丸喜水産)

店頭には新鮮な魚介がずらり。生牡蠣をその場でむいてペロリと食べることも…!

魚ーさんにて。お店のスタッフさんとのコミュニケーションも、市場の楽しみです♪

おさかな市場といえばボリューム満点の海鮮丼!週末や祝日は長蛇の列必至です。

 

大丸屋

茨城を代表する名物・干しいも!特にひたちなか市は干しいもの一大生産地として有名です。数多の生産者の中でも、年間を通して豊富な干しいもラインナップを誇るのがここ大丸屋!平干し、丸干し、角切りに焼き干しいもetc…原料いもの種類もたくさんあるので、商品数は数え切れないほど。お土産を選んだあとは、ぜひほしいもを使った大丸屋オリジナルジェラートもご賞味あれ♪「べにはるか」「いずみ」「星きらり」に「むらさき安納」などなど、それぞれ驚くほど甘さや風味が異なる味わいを楽しめます。

茨城県ひたちなか市釈迦町18-38 10:00〜17:00 ※日・祝9:00〜17:30 年中無休 029-263-7777

色々な種類を詰め合わせた干しいも食べ比べのセットがお土産にオススメ♪

代表の大曽根さん。「干しいもはもちろん、ひたちなかのお土産ならおまかせください!」

お店の外にある恐竜やお芋のオブジェにも注目!思わず写真を撮りたくなります!

 

オーシャンフロント お宿 浜田館

〒311-1201 茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦4番地
TEL 029-265-7211

  • チェックイン 15:00 ※最終チェックイン18:30
  • チェックアウト 10:00
  • 施設備考 駐車場有り(無料)/全室・全館禁煙(喫煙スペースあり)/自動販売機/大浴場/大人専用の客室有り
  • 予約 公式ホームページより予約可 ※事前予約制
ご主人、女将 岡部友洋さん、岡部眸美さん

昭和元年にこの地で旅館として開業して以来、私たちで4代目となるお宿です。2011年の東日本大震災を機に建物を全面リニューアルし、細部にまでこだわったお宿づくりを致しました。料理も、地魚と地野菜をふんだんに取り入れた自慢の逸品です。いらして頂いたお客様が、旅のストーリーの主人公です。滞在中はぜひ、気ままに自由にお過ごしください。

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