茨城のいもくりなんきん　－洋風笠間菓子グリュイエール－

茨城各地の特産品をパウダーにして新食感チョコクッキーに

笠間駅前に開業して約40年。フランス洋菓子店と銘打っていたが、代表取締役の根本高行さんの中では、笠間生まれの自分とフランス菓子がマッチしていないという思いがくすぶっていた。そんな時に地元笠間市で、栄養価が高くコクのあるジャージー牛乳と出会い、これを使って〈笠間のお菓子〉を作ることを決めたという。その後、地元生産者が使ってほしいと農産物を持ってくるようになり、地元の食材をつかった菓子を作るようになった。「まさに地産地消の走りです」と根本さん。『笠間地栗のモンブラン』、『ジャージーミルク甘食』など、地元食材を使ったスイーツが次々と誕生した。
人気商品の一つ、『おちぼ栗』は、パウダー状にした笠間の栗をチョコレートとあわせた新食感チョコクッキーだ。今回はそれに加えて、「“いも”と“かぼちゃ”」をテーマに新商品開発に取り組んだ。見た目もかわいらしい新商品の『いも』は、行方市産のサツマイモを使用。紫色部分には〈ふくむらさき〉、白色部分は〈紅はるか〉と品種を替えている。一方、『かぼちゃ』の黄色部分は那珂市産の〈那珂かぼちゃ〉、緑色部分は城里町産の〈古内(ふるうち)茶〉を使用するなど、茨城県の名産品を存分に楽しむことができる。各市町で作られる良質な食材のパウダーは、口の中で味わいが再現され、それを生かすためにチョコレートとの配合には気を配ったという。「観光地・笠間を訪れた人は、笠間にしかないものを求めています」と根本さん。地元を知る人間だからこそ作ることのできた新たな土産品は、観光客の旅先での思いを満たしてくれることだろう。

洋風笠間菓子グリュイエール
茨城県笠間市下市毛285
0296-72-6557

洋風笠間菓子グリュイエール 公式サイト