信仰や心の拠り所、教育の場として、古くから人々の生活の中心に位置してきた地域の社寺。ご利益を求めての参拝はもちろん、建物や庭園など観光面での見所にも注目してみては。
鹿島神宮
(鹿嶋市)
日本建国・武道の神様である「武甕槌大神」を御祭神とする神社。現在の社殿は徳川二代将軍の秀忠により、また奥宮は徳川家康、楼門は水戸初代藩主徳川頼房により奉納されたもので、いずれも重要文化財となっています。息栖神社、香取神宮とともに東国三社と呼ばれ古くから信仰を集めており、東国三社参りツアーも行われています。また、皇室や鎌倉幕府の源頼朝をはじめ、徳川幕府の徳川家康や、水戸藩の徳川光圀公などに崇拝されていました。人生を転換するターニングポイントの作用を持ち、邪魔するものをはねのけ進むパワーを持つ、勝利の武神・武甕槌大神のご神気が息づくスポットです。
笠間稲荷神社
(笠間市)
1350余年の歴史を誇り、日本三大稲荷の一つとされている「笠間稲荷神社」。江戸時代末期に建てられた御本殿は、彫刻が優れていることから、昭和63年に国の重要文化財に指定されています。御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。生命の根源を司る「いのち」の根の神として、農業、工業、商業、水産業などあらゆる殖産興業の守護神として、人々の生活すべてに御神徳を授けてくださる神様です。境内に生える二株の藤は、樹齢400年にも及ぶもので、八重の藤は、昭和42年に県の天然記念物に指定されています。
雨引観音
(桜川市)
厄除延命安産子育の霊験あらたかな延命観世音菩薩(国指定重要文化財)を本尊佛として祀っています。坂東観音霊場第二十四番札所の名刹として知られます。「一に安産、二に子育よ、三に桜の楽法寺」といわれるように、境内や雨引山周辺の山桜は見事です。河津桜という品種もあり、3月上旬頃から桜を楽しむことができます。また、参道には約5,000株のアジサイがあり、6月から7月にかけてあじさい祭りが開催されます。